彫り下げた字の部分に金箔を押すための下地としてカシューを塗ります。
まずは染み込む量が一番多い一回目を緩めに溶いたもので塗り、完全に乾いてから二回、三回と重ねます。
画像は三回目の塗りが済んだところ、下地が出来たら金箔を押します。
下地の上に接着の為にカシューを塗り、乾ききる前に箔を乗せて真綿で軽く押さえて密着させます。鋭角に谷になった部分は刷毛で隙間に入れ込むように余分な金箔を払うように接着させます。
今回金箔は一号を使いましたが果たして活かせたのかどうか...
金箔の扱いはとても難しく、箔箸で挟んで持ち上げるだけでも慣れていなければうまく出来ません。金箔の厚みは一万分の一ミリメートルと言われるほど極々薄く、簡単に切れたりくっついたりしてしまいます。均一にムラなく押していくのは本当に技術のいることでつくづく餅屋は餅屋と思った次第です。