裏側には壁に掛けられるよう細工をします。結構重さがあるので太めのコーチスクリューを少し加工して二か所で落とし込むようにします。
鍵穴状の部分から末広がりに切り込まなければならないためケヤキでやるのは大変です。
←位置を確認したら実際の彫り(一段下げる船底彫りという彫り方)
筆のかすれ具合等なるべく再現出来るように原本を貼ってそのまま彫ります。
そして彫り上がれば字に胡粉を入れて行きます。四回重ねました。
ケヤキの木肌に字が引き立って良いですね。
これから経年変化で良い具合になっていくことでしょう。
字は百歳を超えても現役でいらっしゃる医師の日野原重明先生の書だそうです。
だいぶ前に、先生はオリーブオイルを毎日飲んでいるということをテレビで見たことがあり、それが印象に残っています。
間接的ではありますが自分がこういった形で触れさせていただくことになるとは思いませんでした。