写真は富士額を制作するために一枚板を切って接着しているところです。両側からハタガネでしっかり固定します。
この富士額の元は、千葉県香取市佐原大祭に出る山車の一基に飾られているもので、地元の方から注文頂きました。
なるべく同じ図に雲の量を増やしてほしいというご希望です。
山車の写真で見るとかなり大きいようですが厚みはどのくらいあるのでしょうか。写真を頼りになるべく同じように彫り進めます。
だいたい荒彫りが終わったところ。
額受けで部分的に見えないところがありましたが、つながりを考えて想像で描きました。
鉋掛けをして仕上げに入ります。
これは庭に来ていた綺麗なチョウ。カラスアゲハの一種でしょうか、もしかして初めて見たかもしれません。
よほど水が欲しかったのか、近寄っても逃げ去りはせず、しばらくの間、水たまりから水を吸い上げていました。
よく見ると同時にお尻の方から水滴のようなものを出していてどういうことだったのか。。
本当にハッとするような美しさでした。
そしてこちらは狐像の荒彫り。
小ささと、彫り進めるうちに抑えることが難しくなるので荒彫りと言っても玄翁を使うのは初めの段階だけです。
近頃急に涼しくなってしまって、少し心寂しいようです。