僧形文殊菩薩坐像 木造

今回彫っていくのは文字通り、僧の姿で表した文殊さまになります。獅子の上に乗って座禅を組む姿です。

獅子と言っても作者によって特徴があったり個体差が色々です。ライオンやトラを元に空想上の生き物として確立していったのでしょうから、獅子に見えれば良いようなものであまり逸脱しなければ自由で良い気がします。

獅子の格好について、はじめ頭をもたげた形としましたが、もう少し落ち着いた印象にしたいと思ったので前脚に顎を乗せた形に変えました。猫が目はつむっていても耳だけ警戒しているような、落ち着いている中で周りへの注意は向けているというようなイメージです。