初めて播州 赤穂大石神社を訪れたのは確か平成二十五年の夏、関西に出張に行っていた時でした。(写真は同じ年もう一度お参りした時のもので、激しい夕立がありました。)
すぐ瀬戸内海というところにあり、元は赤穂城跡の一角と思われます。
本殿手前向かって右側には大石邸と庭、左側には宝物館があります。義士の木彫像が安置された収蔵館もあり、驚くことに著名な作家たちによって一人一体ずつ、四十七士と浅野内匠頭、四十八人目の義士 萱野三平の合わせて四十九体の素晴らしい彫刻が納められておりました。
ちなみに、浅野内匠頭長矩は山崎朝雲、大石内蔵助良雄は平櫛田中が制作しておられます。
並んだ彫像は壮観で、少し不安になるくらいの近さでじっくり見ることが出来ます。
大石内蔵助所用の備前長船清光、康光の大小
討ち入りの際に使用されたとされる采配、他 呼子鳥笛、盃
堀部安兵衛が着用した鎖頭巾と鎖襦袢
特に最近の時代劇やドラマは衣装や化粧が綺麗過ぎる感があって気になってしまいますが、当時の史料を見ていると、合理的で実践的な内容に物語としてでなく、より現実的に当時の出来事を想像させます。
長安雅山の義士像にも、すっと惹きつけられました。
赤穂出身の日本画家で、赤穂義士に関する画を多く手掛けており、画像の義士像は資料文献をもとに忠実を旨に描かれたようです。
少し東に行った場所から見た瀬戸内海
今年の初めにお参りした高輪 泉岳寺
二月には神田伯山さんの真打昇進襲名披露を観に浅草演芸ホールに行ったのですが、その時の演目が「神崎の詫び証文」( 義士の一人神崎与五郎のお話 )でとても嬉しく胸に響いたのを覚えています。
完成した大石内蔵助像