粘土原型

粘土ヘラをネットショッピングで購入して使ってみたが、どうも使いにくい。この商品についての感想や評価もまずまずだったこともあり、とりあえずで良いかと思って買ってみたものの、ヘラの種類も使い手や制作物の内容で要望が変わってくるのは仕方ないが、自分にとっては痒いところが掻けないようなものでなんとなく半端な形のものだった。

しばらく使っていて思いが付かなかったのがいけないが先端の形状が厚ぼったく、これでは思い通りに形が出せないはずである。やっと気づいて自分で磨って鋭利にした。

彫刻道具も同様、細部になればなるほど余分な肉が付いた道具では思い通りに仕事ができない。反対によくもここまで肉を削ぎ落として拵えることができるものかと驚嘆する道具もある。ただそれは現在過去のもので今後そのような道具が作れる人が出てくる可能性が本当に無いに等しくなってしまったかもしれない。あらゆる仕事に言えることだが、ものを作るためには道具がいる。良い道具がなければ作れるもの幅も狭くなり突き詰めることもできなくなる。当事者だけではなかなか難しいことで見識のある組織や国ぐるみでもっと早くに手を打つべきだったことに思う。