2021年
6月
03日
木
なかなか思うようにはいかず牛歩状態で、やっと表の下削りが済みました。
明確な段階がないので意識して思いついた時に写真を撮りました。なんとなく進みの具合がわかるでしょうか。
さてこれから捗るのか...
2020年
8月
08日
土
まあ長く感じた梅雨でした。合間の晴れも少なく、曇りに断続的な雨ばかり。待ち遠しかった梅雨明けでやっと太陽を見られましたが、その晩に見た月はそれ以上だったかもしれません。本当に久しぶりに見た気がしました。
2020年
5月
09日
土
新緑から緑が深くなり、良い陽気だなと思っていたこの頃。急に暑くなったり突然雹が降ったり、先日は地震が続くはこのご時世になんだか余計嫌な感じです。
大石像はといえば、場所を工房に移して彫り進めます。
2020年
3月
20日
金
今回の納品場所は岩手県、取り付けもあるため、車で向かうことにしました。
額を重ねられないので後部の荷室を二段にして荷物を積み込み、脚立は助手席、翌日早朝に出発。
そういえば那須より(日本海側では新潟市)北に行くのは初めてで、映像では見ているものの、なんとなく未知の世界です。やはり実際に行ってみないと実感は残りません。
少し走るとポツポツときだして、埼玉を出る頃には本格的な雨になりました。
しばらく関東は晴れの日が続いていたのに、この日に限って雨とはご利益があるのかなと思いつつ笑、車を走らせます。
それから徐々に雪混じりになり、宮城あたりで止んでくれたものの途中吹雪いた時間帯もありました。この時関東では積雪があったようですね。
2020年
1月
31日
金
少し落としておきます。やはり表面は乾いていますが、内側はまだまだ水分がある状態。
大きな角材で中まで乾いたものなかな無いので段階的にやっていきます。
2020年
1月
27日
月
神社に納める額の制作について今までの工程を載せます。
依頼してくださったのは岩手の鳴雷神社様
雷神様の愛称で親しまれている社で、鳴雷大神(ナルイカヅチノオオカミ)を御祭神として祀っておられます。
特別なものをというご希望でしたので、他にないようなもので考えました。
用意した材は奥多摩産のケヤキ、これが額の主要部分になります。
角から割ってもさほど狂いもなく、目の細かい木です。
2019年
11月
08日
金
本日より、今年で12回目を迎えます合同展が始まりました。打ち合わせをしたわけではありませんが今回は動物色の濃い展示作品が並びます。皆搬入の時にそれぞれの出品作を知るのが常です笑
私は9日、14日に会場にいる予定です。沢山の方にお出でいただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
とげぬき地蔵尊高岩寺 高岩寺会館
会期11月8日(金)~14日(木)
開場時間全日11時~18時です。
2019年
8月
07日
水
久しぶりの更新となってしまいました。
写真は現在制作中の獅子、石工 丹波佐吉という名人の模刻。ただ気持ちはそうでも写真を頼りにやっているので模刻とは言えないもの。なるべく近づけるが良いところの頼りの写真にはひずみがある。写真から像を一度自分のものにしてまた出さなくてはいけないが理解不足、技術不足。遅々として進まず。
3Dデータも無しに模刻をした先人は凄い。実測から正射図を作成したのだろうか。
2019年
1月
11日
金
このお仕事の話をいただいてから、だいぶ時間が経ってしまっており、本当に申し訳のないところです。
どんどんバリバリとやらなければいけません。
これはお寺の庫裏、応接室の上窓に嵌るためのものなので、制作するにあたっては、大工さんお寺さんとの打ち合わせから始まり、材の用意、溝を切ってもらう段取りと進みます。
何かしっくり来ていなかったのもあり、図については初めの案から微調整して細かいところを描き直しました。
明かりとりの役目もありますので、逆光となりますが所々で光を入れます。全部で四枚あるので、内容も他との兼ね合いを結構考えました。
2018年
11月
01日
木
なんだかんだ言ってもやっぱり志ん生が好きで、その人間性、実体験から来る滲み出るような言い回しや間で、なんとも言えない魅力を感じます。
良く言えば欲に素直と言うのか、本能のまま、どうにもしょうがねぇけどなんとも憎めない。
周りの人からすればそれは大変なことだったろうと思いますが、そのおかげ色んな巡り合わせで”志ん生”が出来たんじゃないかと思います。
2018年
6月
23日
土
テーブル式にしてから体勢がだいぶ楽になりました。彫るものが大きくなるほど自分の方で位置を変えなければいけませんが、同じ作業でもちょっとした角度やリーチの差でだいぶ負荷が違うものです。
2018年
5月
30日
水
しめ縄のイメージで、雲と雷の胸飾りをデザインしました。農作物(稲作)に不可欠な雨につながる稲妻。また彫ったのが五月で旧暦の皐月でちょうど梅雨の時期。
左手を上げているのは縁を呼ぶという意味になっているそうで、縁を結ぶ、雨を呼ぶ、なんでもござれの"オン"猫です。
2018年
5月
23日
水
使う材はベイヒバ。カナダ、アメリカ北部あたりの木で、日本のヒバに似ているからベイヒバと言うようになったそうで、色と香りは違うもののヒノキに近いものだそうです。とても木目が細かく均一で、なんと0.3mmのところもあります。一年に0.3mm〜1mmほどで、大きな材が取れる大径木になっているのですから途方もない年月です。 日本のヒノキが手に入らなくなってから社寺建築で重宝され、柱や梁、化粧材として専ら使われています。
2018年
4月
20日
金
鬼と言えばなんとなく恐ろしいイメージだと思いますが、一方で無邪気な少しとぼけたような愛らしいイメージの鬼もあるかと思います。
今回は弟子時分にイメージした「田鬼」という、親しみが感じられるような鬼を彫って行きます。
2018年
2月
12日
月
ここから仕上げに入って行きます。
ラジオなど聞きながら一人で仕事をしていると ふと修行時分のことを思うときがあります。梅をやるのは本当に七年振りくらいのもので余計に思い出したのかもしれません。
全然関係のないこともそうで、よく親方が地元の人と話しているのを背中で聞いていましたが、富山では娘さんのことを”タータ”、そして”アネマ”(長女でしょうか)、息子のことを”ボン”(これは他の地域でも言うような気がします)長男のことを”オッサン”と言っていて、性別と第何子かによって呼び方が違っていました。初めはどういうことかわかりませんでしたが、だんだん聞いているうちに前後の内容で理解していったようなもので、違っているかもしれませんが、、、
方言で言えば、富山の中でも西と東で差があり、またちょっとした文化までも違うそうです。西と東で大きな山で区切られていないように思いますが、昔ですから川による区切りで離れるだけ違いが生まれたんでしょうね。
地元の秩父でも秩父弁というものがありますが、山深いところなので江戸の古い言葉がそのまま流行に乗らずに(笑) わずか残っているということもあるとかないとか。
京を中心に同心円状に文化などが広がって、違う方角でも距離が同じくらいのところに似たような文化があるというのを聞いたことがありますが、言葉で言えば明らかに秩父弁と似た言葉、言い回し、イントネーションが、聞いたうちでは埼玉の寄居、深谷、本庄〜群馬、西東京拝島あたりであるようです。
2018年
2月
07日
水
それほど厚みはありませんが、大まかに落として強弱上げ下げをして、そこから細かく彫り込んで行きます。
針葉樹なので素直な反面 繊細な特徴もあります。強引に叩いては思いとは違う方向へ割れてしまうので、丁寧に丁寧に。
2018年
1月
23日
火
静岡からの仕事で、位牌堂に入る片面のみの虹梁となります。
←送ってもらった角材の木造り後です。
まだ重さがあったので割れが心配でしたが、少し木口割れがする程度で大丈夫そうです。
2018年
1月
20日
土
平成も三十年になってしまいました。そしてもう一年ばかりで年号も変わります。平成に変わる時は小さすぎて何もわかりませんでしたが、かなり大きな出来事です。
ある方が過去の年号の決め方や候補を調べ上げて、可能性の高いものをいくつか挙げられているのを見ましたが実際のところ、すでに決定しているのでしょうか。
決め方の一つに生年月日を記す際に使う「明治のM」「大正のT」「昭和のS」「平成のH」という年号のアルファベットの頭文字が重なるのを避けるということも言われているようですが、その理由で候補を絞るのはつまらないですね。個人的にはわかりにくく、漢字で書けば良いといつも思います。
方々いろいろと影響があるでしょうし、作家でいえば画家の方など見えるところに年号を入れたり、自分自身も彫ったものに(基本、裏側に)年号を入れることがあります。なんとなく語呂や字の印象もありますので、そのことでも注目しています。
2017年
11月
16日
木
今年も無事に展示会が終了いたしました。ご協力いただいた方々、そしてお越しいただいた皆様ありがとうございました。
最終日だけ雨の時間もありましたが、概ね会期中は良い天気で昨年より多くの方に見ていただきました。
2017年
10月
01日
日
九月十六日の石岡の祭りに行って来ました。常陸國總社宮例大祭です。
←新しくなった駅階段中腹からの写真
初めて伺ったので車を停めるまで三十分ほどうろうろとしてしまいました。
2017年
10月
01日
日
タブノキの半割り
コロ(角材)とともに試しに水に浸けて置いたものを五カ月経ったので水槽から出しました。
二年ほど前に預かってから、丸太は半割り、半端なものを九寸角くらいの角材にした後、横にして直射日光の当たらない場所に静かに置いてあったつもりでしたが、気付くと角材に結構な割れが。
材木屋さんに聞くとタブは中々やっかいな木らしく、乾燥は難しいとのこと。元々は都内の庭にあった実生の木のようで、都合で止むを得ず伐採。水を吸い上げている時期に伐ったのもあり余計大変そうなのです。
木は必ず割れが入りますが、それでも昔は手順を踏んでゆっくり乾燥させていたので割れが少なかったようです。秋から春までの水を吸い上げない時期に伐採して枝をつけたまま半年ほど山に置き、水分を出す。その後に枝を落として山から出して来る。だから昔は伐採した山などは赤かったと。
水に浸けるのも方法で、二、三年浸けておくとその後の乾燥が早く、割れが少ない上、材の質も違うというような。
今回は半割りと角材の上、水に浸けるまで時間も空いている状態なので、さてこの後どうなるのか。どれでも良いからなるべく割れが入らず大きな材のまま残ってほしいのですが、もう片方と比較しながら経過を見ていきたいと思います。
2017年
9月
12日
火
先日初めて武甲山に登って来ました。
生まれた時から完全な姿ではなく、小さい頃は段のある面白い山だなぁくらいに思っていました。
地元へ帰って来て六年、みるみる削られてこの数年で見た目にも形が変わり、低くなっているような感じがします。
完全な姿の時に登ることが出来たら良かったのですが、せめて一度は登っておきたいという思いでやっと実行したというところです。
2017年
9月
06日
水
写真は富士額を制作するために一枚板を切って接着しているところです。両側からハタガネでしっかり固定します。
この富士額の元は、千葉県香取市佐原大祭に出る山車の一基に飾られているもので、地元の方から注文頂きました。
なるべく同じ図に雲の量を増やしてほしいというご希望です。
2017年
8月
12日
土
最近は、さっぱりしない天気ばかりで、なんだか夏らしくないようです。梅雨時期に雨は降らず、明けてからの方が降ったような。
そんな八月、
先日は中学校の先輩とともに潮来のお祭りに行って来ました。
映像では見たものの実際には初めて。納めた彫刻の具合が気になるところです。
伺ったのは五日で、昼時分に小雨が降りましたが、その後は回復してとても蒸した日になりました。
2017年
7月
24日
月
久しぶりの更新です。
先日、七月二十二日に彫刻納品のため茨城県潮来市七軒町へ行って来ました。
寸法は測ってあったものの、収まるまでは気は抜けず。それぞれの場所に合わせて最後の調整をして行きます。
とても暑い日でフラフラするようでしたが、大勢の方が準備に来られていて、皆様に手伝って頂きながら、なんとか収めることが出来ました。
2017年
4月
20日
木
もうすぐゴールデンウィークですが、自営で、しかもお店形式でなく仕事をしているとあまり気にならなくなってきます。
期間中の、なんとなく浮かれ気分で賑やかな雰囲気感も好きなのですが、せっかく自営なので出掛けるならばズラしたいところ。いずれにしても良いのか悪いのか仕事の具合でカレンダーは関係なく、融通を利かせることも出来ますがやる時にはやらねばなりません。
そしてこれはゴールデンウィーク期間中に行われる金沢美術倶楽部のイベント(若手作家の入札展示会)です。木工、金工、面、彫刻、陶芸、ガラス、絵画、漆芸、工芸、家具、釜師、竹工芸と様々な分野の30名の作家が参加されます。
仏師の山口幹也さんからお誘いいただきまして、私も参加させていただくこととなりました。新しく作ることが出来なかったため、手元にあった小品を何点か出品します。(フクロウ、ホオズキ、オクラ)
他に親交のある方では面打の新井達矢さんも出品されます。
平成29年4月29日(土)〜5月9日(火)10時〜17時(最終日12時まで)
会場 金沢美術倶楽部 一階(金沢市上近江町61番地) 入場無料
各作家複数展示
(問い合わせ)金沢美術倶楽部 076-262-0391
2017年
3月
21日
火
那須与一の方が大体出来たので次に移ります。はじめはもっと向こう側を向いて鼻が見えるか見えないかのイメージでいましたが、力技で目鼻が見えるくらいのところまでに変えました。
2017年
2月
05日
日
山車彫刻は山車の構造と合わせないといけませんので制約もあります。
落として良いところと残して置くところ。その中で動きのあるものを目指します。
2017年
1月
19日
木
これで荒彫りが終わりました。
楠で一寸七分の厚さなので乾燥するにつれ、やはり少しひよって来ました。片側を押さえつけると対角線の角が二分ほど浮くようです。
ここから額に入れるため縁を一回り落とし、最後にもう少し裏側から軽くするので力のかかり方が変わり、まだわずかに動くかもしれません。
2017年
1月
17日
火
裏へ回って彫って行きます。
表側で縁の上に葉が掛かっていると裏から大きく取りますが、強度のことも考えてある程度にしておきます。
重量のことを考えなくて良いのであれば表から見て軽く見えれば良いのです。
2017年
1月
10日
火
順番に彫って行きます。モンステラはプルメリアと比べて葉は大きいですが、こちらの方が線が細く短冊ごとに表情と動きがあるので難しいようです。
2017年
1月
03日
火
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。年末年始と暖かい良い天気で、良いお正月を迎えることが出来ました。今年も健康で仕事に努める、励むことが出来ればと思います。
2016年
12月
30日
金
プルメリアの荒彫りが終わったところです。
このまま仕上げて額に入る形なので、全体像がわかると思います。
この「プルメリア」ともう一枚の「モンステラにパイナップル」で組になります。
2016年
12月
21日
水
プルメリアの花は、半球状にまとまって咲いているので中心を高くして丸みを見せるようにしますが、葉自体は中心に向かって下がっているので逆のことをします。
2016年
11月
28日
月
もう完成していますが、猿像の制作過程を載せます。
材はヒノキの代用品として社寺建築で多用されているベイヒバを使います。社寺建築には膨大な量の、しかも大きな材が必要で国の事業でもなければ資源と金銭的な問題でそれだけのヒノキを集めることは困難です。そこで代わりに使われるようになったのが台湾ヒノキ、その次にベイヒバです。試験でも強度が確認されているそうで水に強い性質を持っています。
今回ベイヒバを選んだ理由も、完成した像が半屋外というか、雨がかかる可能性のある場所に置かれるため水に強い方が良いということ、そして色味がありました。
ベイヒバと言っても日本のヒバに似ていることから日本でそう呼ばれているだけで、実はヒノキの兄弟らしいのですが、匂いは日本のヒノキとは全然違います。
産地はアメリカ、カナダ。寒いところにあるため樹齢千年以上という途方もないものです。年輪が0.5㎜のしかないところもあり、均一で若干脂気のある感じがします。
2016年
11月
25日
金
11月に関東での積雪は何十年ぶり。場所により初観測となったという11月24日。
物好きなので雪の降るなか写真を撮っておきました。
午後に東京へ用事があり、雪が降るのを電車の中から見ていると年明け2月くらいの感覚に。
山間部を抜ける頃には雪はやみ、都心に近づくにつれ家々の屋根の雪も少なくなり、夕方新宿へ着いた時には地面に雪はありませんでした。
せっかくの機会。翌日、雪に日が当たったところが見られればと思っていましたが、秩父でも葉の上に雪は無く一時の出来事でした。
2016年
10月
19日
水
なんとなくお盆過ぎから九月、今に掛けて時化た天気が続き、気持ちが晴れない日ばかりでしたが、そんなことは関係なしに時間は過ぎて行くのでとにかくやることをやるだけです。もうコタツを出す季節となってしまいました。
さて今年で第九回目の合同展のご案内です。私は平成24年からの参加なので五回目ですね。
やっと展示会名が落ち着き「工燈」となりました。DMも新しいレイアウトです。もう目が慣れてしまいましたが第一印象はどのような感じだったでしょうか。
会期は
平成28年11月10日(木)〜11月14日(月)11時〜18時まで
会場 高岩寺会館(とげぬき地蔵尊高岩寺)170-0002 豊島区巣鴨 3ー36ー1
私の在廊日は10、12、14日を予定しております。
よろしくお願いいたします。
2016年
9月
28日
水
先日富山で絵付けをして糸鋸に出していた板が届きました。後から買った角材も一緒です。
ちょうど不在だったので立ち会えなかったのですが、パレットも置いていってくれたという。不要なものだったのかどうなのか、今後使えそうなので良いですが結構かさばるものです。
2016年
9月
16日
金
ボクシングに詳しいわけではなく、テレビで放映している有名な選手しか知らないけれども、ボクシングの試合がテレビであると知ればまず見るくらいの薄っぺらいボクシングファンではあります。
今日の山中慎介選手、長谷川穂積選手の試合も逐次チェックしていたわけではなく、一昨日たまたま知ったようなものですが、次やるときは自然と情報が入ってくると思っていました。
長谷川穂積選手のファンで、紙一重の世界で勝ち続けている凄さはもちろん、ここぞというときの見せ場、怒涛のラッシュに魅せられて、興奮して試合を見ていましたしずっと応援していました。
この世界戦が二年五ヶ月ぶりということで、そんなに経つのかという印象。本人、関係者にとってどれだけの長さだったのでしょうか。
テレビ放映では、かなり編集されていて短時間であったのがとても残念ですが、今後のことはどうあれ とにかく素晴らしい興奮する試合を見させてもらったこと、そして勝ってくれたことが素直に嬉しい。
2016年
9月
07日
水
打ち合わせで都内まで行ったので、帰りに前から目をつけていた展示を見て来ました。
東京芸大美術館で開催中の「驚きの明治工芸」というものです。たまたま初日でした。
実際に見てみるとパンフレットで想像していたものよりずっと内容が濃く、充実していて好みのものばかり。情報量が多すぎて頭が一杯。
そして、なんと今回は企画展なのに写真撮影自由(一部撮影禁止あり)。お客さんの数もちょうど良く見て回れるほどでしたので、誰もいないところを見計らって行ったり来たりで迷惑気味に撮影して回りました、、、
とにかく実際に見て欲しいものばかり。存在感や大きさは図録からは伝わりません。
この後、巡回で京都と なぜかまた関東に戻り川越で展示されるようです。ご興味のある方は是非。
2016年
9月
06日
火
先の仕事の段取りのため富山県井波へ行って来ました。今年の五月以来の約三ヶ月ぶりです。
以前に日帰りをしたこともありましたが、かなりつらく危険なので一泊二日で今回は高岡に宿泊しました。
初日、朝自宅を出発してお昼ごろ富山県へ。
まず材木屋さんへ寄って木を吟味。良い材は当然値が張りますので気楽には買えませんが先の為と思い切って購入。完全に予定外の予算オーバーでしたが、急に仕事が来た時に探すとなるとまた大変なのです。いつか良い機会に恵まれるよう努力することですね。
次に前から伺いたかった木工家さんの工房へ伺いました。メールでやり取りをしても やはり実際に会ってみないとわかりません。見た目にも想像とは違う印象で、お話を伺ってもとても良心的でバイタリティのある方でした。
仕事の手を止めさせてしまって申し訳なかったのですが、また今後お世話になるであろう いろいろな情報をお聞きして、あっという間の二時間。有意義な時間でした。
2016年
9月
04日
日
九月三日 横浜の久良岐能舞台(くらきのうぶたい)で行われた能装束と能面の展示、講演に行ってまいりました。
能楽堂所蔵の装束の虫干しを兼ねた展示と、日本刺繍、染色文化財修復がご専門の大学教授 岡田宣世先生、面打の新井達矢さんの講演です。
今回私は急遽 新井さんのお手伝いでの参加。普段能舞台を間近で見る機会はないので興味津々です。
まず朝五時前に家を出発、途中新井さん宅に寄り、横浜へ。途中渋滞もありましたが、ちょうど予定の時間に能舞台へ到着、そしてすぐさま展示準備です。
面打の岩崎久人先生も手伝ってくださり一時間ほどで飾り終えました。
和室二間に十五面、周り中囲まれると壮観です。
2016年
9月
01日
木
地元の方からいただいた看板制作の仕事です。
喜寿の節目のために自ら斜面を切り拓いて、整地、石積み、整備して造られたという場所の入り口に掛けるためのものです。
実際に見てみましたが結構な範囲、仕事量です。飾り石一つ見てもかなりの重量で、途中まで軽トラで運べても積み下ろしだけでも大変な事。しかもそれを七十を過ぎて、三年間で完成させてしまったというから驚きです。
現在八十過ぎで足取りは軽快。そのエネルギー、体力はどういうことなんでしょうか、、、基礎体力が違います。
2016年
7月
29日
金
梅雨明けが発表され、計ったようにミンミンゼミが鳴き始めました。やはり夏の盛りにはやかましいくらいのミンミンゼミが合っています。
やかましいといえばクマゼミで、あれは本当にうるさい笑。このあたりにはクマゼミはいませんが、大きく無骨で黒々としたフォルムは存在感があります。子供の頃、伊豆で初めて捕まえた時に、車の中で離してしまって倍うるさかったのが印象に残っています。
また夏の終わりに鳴き始めるヒグラシの声が好きで、夕方涼しくなって鳴き出すあのカナカナという声を聞くと物悲しいような、夏が終わるなぁという情緒がありました。
ここ何年かはその周期が崩れ、夏のはじめからヒグラシが鳴き出して、なんだかおかしい。自分の親の世代の何十年も前と比べるとということでなく、子供の頃の二十年前と比べても変わっている。百年単位、もっとそれ以上で見るともともとそうだったんでしょうか。
先日行った員弁でも一日中ヒグラシが鳴いているようで、参ったのは朝方四時くらいから鳴き出して、お互いに触発されるのか一斉に声を揃えて大合唱。泊まったところの目の前が林だったので特等席です。ここまで来ると耳障りになってしまい情緒どころではありません。
実際どういう原因かわかりませんが、こんな事からも自然界がどうなっていくのか心配です。せめて省エネを心がけたり、ゴミを減らすために気を遣うべきで日本の過剰包装はいつも気になります。
小さな事であっても心掛けが大事で、大きな目で思いやりを持っていかなければいけませんね。
2016年
7月
28日
木
先日、三重県いなべ市へ行って来ました。「員弁」という字を書きます。合併でいなべ市となったそうですが看板などにはまだ漢字が残っています。ローマ字がなければ読めませんでした。
名古屋からも近い静かな山間で、高速から降りて目の前に現れる山の裾には太平洋セメント。石灰を採っているのでしょうか、他にも工場があり、秩父とよく似た風景に感じました。
写真はいなべの阿下喜から西桑名まで十三駅を走る北勢線の車両、幅が狭く両側に人が座ると真ん中を一人が通れるくらいだそうです。
鉄ちゃんではないんですが今度は是非乗ってみたい。写真もつい撮りたくなるような路線、風景でした。
2016年
7月
14日
木
図柄を彫り込んで自分の仕事はここまで。これか大工さんの元へと戻り、仕上げの鉋掛けがされます。
そして一旦組んで確認し、もう一度ばらして現場へと運ばれます。
ちなみにこの部材は入り口の虹梁と向拝の虹梁となります。
2016年
7月
12日
火
同様に図を写してから、まず袖切りを仕上げて彫り始める。
(袖切りとは両側端の一段下がった部分のこと)
それぞれの神社やお寺により、袖切りの先と柱に接する部分で、先端を大きく落としてあるところもあれば、ほとんど先端の面を取っていないところもあります。これは建てた大工さんの加減によるもので、最後に調整する部分であるようです。
2016年
6月
22日
水
お不動さんをお守りとして普段から持っていられるようにとのご注文で制作しました。
お不動さんの意味は様々あると思いますが、以前聞いた話では燃え盛る火炎の力で悪い心を燃やし尽くし、炎の勢いは自分の想い、やりたいこと、目指すこと、それをしっかりと成し遂げることが出来る。そういった力が有る。ということを聞きました。
どんなことがらであっても何かに対して意識を持つと、気持ちのよりどころ、願掛けとして気持ちの持ちようも違ってくるのかもしれません。
2016年
5月
03日
火
一旦離した部材を接着したところです。内刳りはしてありますが、かなり厚めに残してあります。
今はダボを打つために目見当で穴を開けているので微妙な誤差が出てしまいます。修正を必要としない様に、狭いところの平面でも支持が出来て垂直に穴が開けられるものがあると便利なのですが、知らないだけでそういった工具があるのでしょうか。治具を作るか。手順など工夫するかですね。
2016年
4月
18日
月
最終的にピシッと枠の線を出すために傷つけないよう気にしながら進めます。
混んだ図のところ、波を彫っている時ここに枠が無ければ、、、などと何度か思いましたがそうもいきませんね。
2016年
4月
13日
水
今回全て海に関係する図柄で、二組それぞれ水の表現を考える必要がありました。
「水面」、「海中」、「海中」と組になる「波」と幾つかあります。ああそうなの?と言われるかもしれませんが、自分なりに気にしたところです。
2016年
3月
30日
水
下削り、刻み、仕上げと段階に分けて地道に進めるよりありません。
どのくらい離れた位置から見られるのかということを考えますが、近づいた時にいわゆる削り残し、取り残しがあるのはスッキリしません。
「意図的に残している」「勢いがある」というのではない時、根底は丁寧な仕事をしたいと常に考えています。
2016年
3月
18日
金
糸鋸を掛けた後、彫りに入って行きます。
こういったものはその板の厚みの中で立体感を出すため、一削りで大きく印象が変わって良くなることもあれば、その逆もあります。慎重に進めなければなりません。
一番高いところと低いところの差、または図の遠近法により感じを出します。