神使は、有名なところで春日大社の鹿、八幡神社の鳩、天満宮の牛、熊野三山の烏、日吉大社の猿など他にもいろいろとあります。ただ、必ずこの動物というふうに決まっているわけではないようです。
「 稲荷 狐像 」
お稲荷さんとして親しまれている稲荷神のお使いの狐像です。
平成二十五年 カヤ
全体 ( 高さ 18.5cm、横 12cm、奥 7.5cm )
( 狐本体 12cm )
狛犬や獅子の多くは阿吽の像として対となっていることが多いですが、稲荷神社の狐像でも同様に阿吽であらわしてあるものが見られます。
「お稲荷さん」の総本社、京都市伏見区 伏見稲荷大社の楼門前の狐像も玉と鍵をくわえた阿吽となっており、玉は稲荷大神の霊妙な神徳を、鍵は大神の宝蔵を開く秘鍵を象徴しているそうです。
そして、今回の狐も阿吽としてあります。巻物をくわえつつ「吽」ですが、この巻物はいかなる祈願も叶うという稲荷の秘宝をあらわす象徴とされているそうです。
また、付随してあらわすものは他にも「 宝玉、鍵、稲穂、鎌、巻物 」 などがあり、前足のあたりに置いてあるものや、押さえているものなどいろいろな形があります。
「 稲荷 狐像 」
クスノキ材
( 高さ各12cm )
「 神猿 」
この字で「まさる」と読み、「魔が去る、勝る」に通じる縁起とされています。
御所の猿ヶ辻の猿、赤山禅院の屋根上の猿と同じ意で鬼門を守護する使いとして彫ったものです。
平成二十八年 ベイヒバ寄木造
( 像高 29cm )
「 獅子 狛犬 」
石工 丹波佐吉の作を元に彫ったもの
令和元年 ケヤキ材
( 高さ各24cm )