< 葡萄に栗鼠 >
< 図案を描く >
ご希望がある場合はそれに則って考え、ラフスケッチやイメージからだんだんと詰めていきます。
< 木取り >
額の寸法に製材し、図を写して糸ノコを掛けたところです。
木はクスノキを使います、縞もなく綺麗な木です。
< 荒彫り >
下げるのは低くなるところから。
裏を見せている葉が一番下になるところで、葡萄の実も厚みの半分くらいまで落とします。
葉の彫り込み
上の三枚連続している葉は、後ろに蔓や木があるので出来るところまで深く彫り込み、上げ下げで立体感を出していきます。
葡萄の実を彫る
葡萄の実が形になるとそれらしくなってきます。リスも大まかに落とし、順に細かく彫っていきます。
全体を彫ったら余分なところを落として軽くしていきます。
葉の重なりに注意して、下の葉も。
表から見込みを取ったら、今度は裏から。
この作業をすることによって、見た目がずっと軽くなり、良く仕上がります。
< 枠の仕上げ >
裏丸を通してから平刀で平面を出していく。
欄間の時は、突きノミの柄を肩で押すようにして削っていきます。
仕上げの段階
縁から削って仕上げていきます。
< 仕上げ彫り >
縁を削ってから面取りをしたところ
下削りをしてから小刀で輪郭を出し、内丸で葉の表面を通していきます。
ある程度本物に則って簡略化した形です。
高いところから仕上げて順番にやっていきます。
表が終われば裏からも彫っていきます。角度を変えて見ても大丈夫なようにすっきりとさせます。
面取りと、鉋を掛けて仕上げます。
最後に裏に名前を彫って、額に入れて完成です。
< 完成 >
葡萄の旬は種類にもより、順番にだいたい初夏から秋ごろまでのようです。
この額のイメージは秋です。
お店やお宅の玄関、客間の空間づくりにも。